コラムcolumn

第1弾、追手門学院大学経営学部 学部長 水野浩児様 によるコラム

追手門学院大学経営学部 学部長 水野浩児

昭和43(1968)年生まれ
追手門学院大学 経営学部教授・学部長
これまで奈良・三碓陸上クラブで小学生の指導にあたるなど
陸上競技に熱い情熱を注ぐ
ラジオ大阪「水野浩児の月曜情報スタジオ」出演
2017年7月~毎週月曜日放送

第1弾、追手門学院大学経営学部 学部長 水野浩児様によるコラム

[その6] 「実力を発揮する」 ことの難しさ

「実力発揮することの条件」とは一体なんと答えたらいいのでしょうか。

1月31日に号砲した大阪国際女子マラソン。新型コロナウイルス感染予防対策の観点から、公道には出ず、大阪市内にある長居公園内を約15周にわたって周遊するコースで行われました。高低差がなく平坦な道が続くこと、風の影響を受けにくいコースであること、ペースメーカーに有名な男子マラソン選手が起用され、大会記録や日本記録を見据えたハイペースな展開が予想されることから、出場選手の好記録が期待されるという異例なレースとなりました。

当日はテレビ放映もされ、ゴール直前までペースメーカーが牽引する姿やペースメーカーが出場選手に声掛けをするなど、これまでにあまり見たことのないシーンも目にする新しいマラソンが映し出され、新鮮なところもありましたが、レースの結果としては期待された日本記録の更新はなされず、優勝した選手の悔し涙が溢れてしまうなど「勝者なき大会」として幕を閉じてしまいました。

ところで話は大きく変わりますが、大学はいま、受験シーズン真っ只中です。私自身も、大学の一教員として大学入試の業務に携わる機会があり、高校生が入試問題と真剣に向き合っている姿を目の当たりにしています。

入試は、当日までの粘り強い学習の積み重ねはもちろん大事ですが、もう1つ当日までに大事なこと、やり遂げなければならないことがあります。それは、体調管理です。
これからの人生(進路)をかけた「受験」は、実力をつけるための学習と実力を発揮するためのコンディション(=万全な体調で臨むこと)が大切とされています。

特にこの時期は例年インフルエンザが猛威を振るう季節であり、加えて、近年の温暖な気候の影響で花粉症のスタートも年々早まっているような印象を受けます。そこに今年はコロナウイルスの心配まで重なりました。風邪や花粉症の軽度な発症が、クラスターを引き起こしかねないコロナウイルス感染症かもしれないというとてつもないプレッシャーの中、受験勉強と平行して体調管理をしてきた高校生やそのご家族は、相当神経をすり減らしながら日々を過ごして来られたのだろうとおもいます。

話を戻します。スポーツにおいて当日、最高のパフォーマンスを発揮するには、最高のコンディションを整える必要がありました。ここでコンディションが指す意味合いの多くはフィジカルとメンタル面でした。120%のチカラが発揮できる筋肉の状態、最高潮に高ぶったモチベーションを整えることに神経を使っていたスポーツ選手は、ここに「コロナウイルスに感染しない、感染するリスクを回避する」という新しい要素にもエネルギーを注ぐ必要が出てきました。

間違いなく試合(レース)当日をベストな状態で迎えることのハードルが高まっていると言えるでしょう。
野球やサッカーをはじめとしたチームスポーツ(球技)では、個人個人のコンディションはもちろん試合結果に影響をもたらしますが、その影響度を明確に数値化(可視化)しにくいため、状態を正確に把握することは難しいと言えます。その一方でマラソンをはじめとした測定された数値で競うスポーツは如実に結果として現れます。

どのスポーツも勝者と敗者が現れ、敗者には否応なく厳しい試練が与えられますが、距離やタイムを競うスポーツはときに勝者にすら微笑まない残酷さを課すことがあります。

目に見えない敵との戦いは壮絶で、相当なプレッシャーがかかります。
日常だけではとどまらず、スポーツにおいても「新しい生活様式」が求められているのかもしれません。

現時点ではコロナウイルスのない、元の世界でのスポーツは夢物語なのかもしれませんが、早くストレスから解放され、これまでどおりに実力を発揮できる世界でスポーツに熱中できるようになることを願うばかりです。

[その5]スポーツに〝感動〟!

歳を重ねるにつれて、「感動」モノに弱くなるという経験に、みなさん心当たりはありませんか?

新年あけましておめでとうございます。ランナーの皆さんにとって新年早々はやや特別な日ですよね。そう、駅伝です。今年、2021年に日本テレビ系で放送された「第97回 東京箱根間往復大学駅伝競争」の平均世帯視聴率が32.3%で、歴代1位となったようです。コロナの影響で沿道での観戦自粛を要請した影響もあろうかとおもいますが、テレビ離れが叫ばれる中、30%を超える視聴率を獲得できる番組(コンテンツ)だったことは、素直に驚きです。

寝正月気味で少し浮世離れしてしまった頭ではありましたが、「箱根駅伝」という番組(コンテンツ)は何故毎年多くの視聴者を集めるのか、ふと考えて見たくなりました。コロナの影響抜きにしても毎年全国で多くの方が心を動かされる「箱根駅伝」は何が魅力的なのでしょうか。皆さんも一緒に考えて見てください。

少し話は逸れてしまいますが、インタビューに答える各種競技の有名アスリートのコメントで「多くの人に感動を与えるようなプレーをしたい」という言葉に聞き覚えはありませんか?
決まり文句、テンプレートのような語感になりつつあるこの言葉に、正直に本音を言うと「冷ややかに感じてしまう」ことがたまにあります。もちろん、ストレートに心にグッと届くときもある言葉なのですが、何故か発する人や場面、状況によって届き方が異なることが個人的には多く感じます。何故でしょうか。

1つ提起できるとすれば、私たち「視聴者」は勝敗という「結果」以上に頑張る姿やこの舞台に立つまでの経緯、いわゆる「過程(プロセス)」に心を揺さぶられるからではないか、と考えています。

話を戻します。「箱根駅伝」の良さとは、私見ではありますが、放送の随所や前後に描かれるストーリー性やドラマ性にあるとおもっています。脚光を浴びている各区にエントリーした10名の選手だけでなく、エントリーされなかった給水担当や昨年はレギュラーだったにもかかわらず今年は本番までに調子を戻すことができなかった選手、怪我に悩まされている選手など、それぞれの選手にそれぞれの頑張る姿があり、非常にドラマチックに描かれて我々に届けられます。

本番一発勝負の大舞台で誰も結果を予想できない緊迫した試合展開、そこで十二分に実力を発揮できるよう努力を重ねてきた各選手の懸命な姿には、勝敗を超えた心を動かす感動があるからこそ、「箱根駅伝」という作品に浸ってみたくなるのではないでしょうか。

箱根や甲子園、国立、花園、オリンピックなど夢舞台が限られていればいるほど、人はひたむきに努力を重ねられること。誰かに教わったわけではありませんが、私たちは様々なジャンル、出来事に触れてきているから、自然とスポーツは「頑張っている姿の可視性が高いこと」を実体験の有無を問わず「経験値」として積み重ねて過ごしてきています。

大人になると涙腺が弱まる、といった言葉もよく耳にしますが、これは身体の衰えではなく、経験値が高まったこと、感受性の引き出しが多くなったことに起因して、「感動」モノに結びつけやすくなったように感じます。

コロナ禍で多くの人々が不安を抱えながら、日々を過ごしています。
感動はエネルギーの源泉です。大切な自分の周りにいる人たちのために勉強や趣味、何でもよいです。ひたむきに取り組むあなたの姿は、大切な誰かのために感動や勇気を与えることができるかもしれませんね。

「箱根駅伝」でココロだけではなくカラダも動かされた私は、散歩のつもりが思わずジョギングに。スポーツによる感動はどうやらエンジンにもなるようです。

[その4]素直に感謝・・・

1つのことを成し遂げたあとに出てくる感謝の言葉ほど、心にグッと届くメッセージはないと思うことがありました。今年、社会現象とも言える人気を博した漫画『鬼滅の刃』の最終巻となる第23巻が2020年12月4日(金)に発売されました。この日、集英社は最終巻の発売とコミックス累計発行部数1億部突破を記念して全国紙(産経/朝日/読売/日本経済/毎日)に全面広告各紙4面掲載するという類例のない、インパクトある広告をおこないました。掲載された4面のうち3面には同作に登場するキャラクター3人が登場し、作中で語った印象的なセリフとともに、「夜は明ける。想(おも)いは不滅。」というコピーが添えられていました。また、残り1面には全国紙5紙共通で、作者の吾峠さんから「応援してくださった皆さま、本当にありがとうございます。たくさんの方に助けていただき、支えていただきました。皆さまの歩く道が幾久しく健やかで、幸多からんことを心から願っております」というメッセージが寄せられていました。
最終巻が発売される時点では、既に日本中を席巻するほど『鬼滅の刃』は知れ渡っていましたので、この広告自体の目的はさらなる売上を目指したPRではなく、作者の吾峠さんの「素直な感謝」を日本中の皆さんに伝えるための「場」としてあるのだと私は感じました。

私自身、この「素直な感謝」に触れる機会が年に必ず1度あります。それは、現在指導に携わっているサッカー部の最高学年の選手が引退する日(引退試合等を開催する日)です。
学生スポーツの場合、どうしても定期的にステージの終わりを迎えてしまうため、一時的な場合もありますが、ピリオドを打つ日が訪れます。

引退試合の日は、試合そのもの以上に、その後のセレモニー(選手一人ひとりの想いを伝える場面など)に言葉にできない感激が生まれます。
活動中は様々な想いを巡らせながら、賢明にひたむきに努力し続けている彼らがようやく立ち止まることができ、振り返ったとき口からこぼれる想いは、純粋すぎるほどの「感謝」にあふれています。
まるで走馬灯のように支えられてきた方々の顔が思い浮かび、その人たちによって活動を続けることができたことに対する「素直な感謝」は、もちろんどんな経験を通じても生まれるものではありますが、私はスポーツを通じて出てくる言葉ほど揺さぶられるものを知らないです。

「感謝」なくしてスポーツは成り立ちません。いい記録を出した時に伝えたい人、喜びを分かち合いたい人がいるからこそモチベーションに繋がります。
マラソンランナーは孤独に映ります。走っている本人ですら、孤独を感じることがあるほどです。でも、皆さんは本当に孤独ですか?一人で走ってきましたか?
その踏み出した一歩は決して自分だけの力で踏みしめているものではなく、支えてくれた人がいたからこそ出た一歩ではないでしょうか?

暗い話が多い今の時世に、地道に進めばいつかは明るい未来があることを伝えてくれる、「夜は明ける。想(おも)いは不滅。」というメッセージは、マラソンに通じるものを感じませんか、と問うのは少し強引でしょうか。

最後に、かくいう私もこの広告に感化され、このような考えの作者が書いている作品はぜひ読みたいと思い、『鬼滅の刃』を買ってしまいました。
これはこれで思いっきり広告宣伝効果を受けているのですが、きっかけはさておき、素敵な作品に触れる機会となったことには「素直に感謝」しています。

[その3]「スポーツ」という言葉からどのような印象を受けますか?

皆さんは「スポーツ」という言葉からどのような印象を受けますか?
健康的、爽やか、楽しい…など明るい印象を思い描く人が多いのではないでしょうか。

2年前、私が勤めている追手門学院大学経営学部のオープンキャンパス(高校生に大学を見てもらい、進学の参考としてもらうイベント)において、ガンバ大阪の社長としてガンバ黄金時代の礎を築き上げた経営者としてのキャリアをお持ちの金森教授(当時)に登壇いただき、高校生に向けて「スポーツマネジメント」の講義をおこなう機会がありました。

その講義の中で、金森先生は黒板に大きく「スポーツは○○と□□を与える」と書いた後、参加している高校生に対して「○○と□□に当てはまる言葉はなんだと思う?」と次々に問いかけていきました。皆さんならどのように答えますか?

高校生からは「勇気と希望」や「団結と喜び」など様々な回答がありました。程よいあどけなさを感じるポジティブな言葉が並んだこともあり、授業参観をしている保護者のような気持ちで様子を眺めていました。ひと通り尋ねたあと、金森先生が○○と□□に当てはめた言葉は「喜びと苦痛」でした。その板書を見て、ぞわぞわと鳥肌が立ったことをいまでも鮮明に覚えています。

私自身も選手として、指導者として様々な競技に携わってきましたが、「喜びと苦痛、どっちが多かった?」と聞かれると、明らかに苦痛のほうが多かった、と即答できます。マラソンランナーの皆さんのみならず、スポーツに打ち込んだことがある人のほとんどは、私と同じ回答になるのではないでしょうか。

そして、その思いは選手としてそのスポーツを行っている自分自身だけではなく、その姿を応援する人にも当てはまるような気がします。

私が現在顧問を務めるサッカー部の部員は約70名。サッカーは11人の選手がピッチに立つ競技ですから、チームの代表として試合に出場できるのは一握り。どれだけの努力を重ねても、ベンチに入れず、大会ではスタンドから大きな声で仲間たちに声援を送る部員はどうしても出てきてしまいます。そして、その部員にはもちろん、その努力を陰ながら支えてきた家族がいます。毎年、このような非情な場面を幾度となく目の当たりにしていますが、こういった「苦痛」があるからこそ、スポーツを通じて得た「喜び」は何ものにも代えることができない高揚感を生み、自分自身が納得できる成長を感じられるものなのかもしれません。

スポーツは不思議です。「苦痛」の絶対量が明らかに多いにもかかわらず、その「苦痛」があったからこそ、いまの自分があったり、より成長・進化できたり、一生の宝物になる経験をすることができます。
なぜかマイナス面ばかりに目がいかない、何事もプラスに転じてしまう「スポーツ」は偉大ですね。

[その2]スポーツをストレスなく行えることは幸せなこと

最近、「スポーツをストレスなく行えることは幸せなこと」だと認識する機会がありました。

私は約15年前から追手門学院大学体育会男子サッカー部の顧問をしています。今年度はコロナ禍の影響で、練習ができないだけではなく、学生サッカーにとって最も重要な関西学生リーグ前期日程が中止になるなど未曾有の事態の連続でした。

9月に入り、関西学生リーグ後期日程は開催することとなり、ようやく学生サッカー界も活気を取り戻す契機になると思った矢先、今度は試合をできる場所が確保できない、という大きな問題に直面しています。学生サッカーの公式戦の多くは連盟に所属している各大学のグラウンドを使用することが多く、各大学の協力の下、リーグ戦などが成り立っているのですが、今季は多くの大学が他大学を招いての対外試合を禁止しています。追手門学院大学も感染拡大防止の観点から、他大学の学生等の入構を制限しており、試合会場としてグラウンドを提供することが叶いません。顧問として非常に歯がゆい想いをしています。

最近、ランニングやサイクリングといったスポーツが再注目されているのは、時間や場所に関する制約が他のスポーツと比べて少なく、自分で環境を整えることができる、コントロールできる点が大きく影響しているのではないか、と感じています。テレワークの浸透にともない、自分でコントロールできない環境や制約(出勤時間や会社での座席など)が薄れ、自分自身をマネジメントする機会が増えたことから、自由意志が強く働くスポーツに人気が出ていると思うのは考えすぎでしょうか?

再注目され、ブームに乗っかっているようですが、私自身も最近ランニングをはじめ(正確には再開し)、カラダを自由に動かすことに小さな幸せを感じているところです。が、走っている最中や走り終えて間もなくカラダのどこかに痛みを感じることが多くあります。特にひざや足首に痛みが出ることが多く、歳のせいだ、と悲しくも言い聞かせていました。

そのような中、還暦を過ぎた知人に会う機会がありました。その方は、今でも180度近い開脚ができ、腰痛もなく、健康状態も非常に良好とのことだったので、その秘訣をうかがったところ、私が昔言っていた「教え」を忠実に守り続けた結果だ、と言うのです。

私は以前、住んでいる地区の子どもたちに走り方の指導をおこなっていたことがありました。そのときに繰り返し伝えていたことが「ストレッチを大事にすること」でした。知人との話から当時つけていたメモの存在を思い出し、収納箱から引っ張り出すと、そこには「反動をつけずゆっくり」「痛く感じず、筋肉が気持ちよく伸びているところで20秒程度」「息を止めず、リラックス(自然な呼吸で)」「身体を温めてから(軽いジョギング・入浴後等)」「人と争わない(自分で目標を設定)」と、5つのポイントが書かれていました。指導する立場にあった者が、すっかりそんなことを忘れ、柔軟性を失い、ひざの痛みにうなだれる一方、継続は力なりと言わんばかりに柔軟性を維持し、スポーツに限らず豊かな生活を送る知人に感服するばかりでした。

スポーツ、運動は人々のこころを豊かにする活動の1つです。その活動を支えるのは運動をおこなうための環境と資本となるカラダです。自由にのびのびと運動をするための環境やカラダが凝り固まってしまっては、豊かになるための活動でかえってストレスを感じてしまいます。コロナ禍を通じて、自発的な活動で柔軟性を維持・向上できるカラダと違って、運動をおこなう環境はなかなか柔軟性の担保がしにくいことに気づかされました。環境に嘆くことなく、運動を楽しむことができる日々が一日でも早く戻ってくることを祈るばかりです。

[その1]コロナ禍の中で

7月下旬、大学のグラウンドでサッカー部の練習が再開しました。4月からオンラインでの講義が中心となり、大学で学生に会うことがほとんどなく、約5か月ぶりに再会することができました。学生のいない、静けさの漂う大学は違和感だらけ。綺麗なキャンパス、静穏な環境で執務に没頭できる日々よりも、学生の元気な姿が所狭しと見かけることができる日常の尊さに、言葉で表すことができない感情がこみあげ、心が豊かになっていく感覚に浸りました。豊かさは、「モノ」ではなく「気持ち」で満たされるものだと再認識しました。

私の前向きな姿勢とは対照的に、大学生は前途多難です。世界経済のV字回復は困難な状態で、4月から6月のアメリカGDPは32.9%の減少と、衝撃的な数字が出ています。大学教員の立場で気になることは学生たちの就職活動ですが、厳しい時代になることが予想されます。

今年の4年生は、多くが3年生の早い時期からインターンシップという名目で就職活動がスタートしていました。コロナの影響で突然環境が悪化したと思われていますが、実は2019年夏頃から米中貿易摩擦の問題などに起因して、景気に陰りが見えていたような印象があります。そのような中、新型コロナウイルス感染拡大防止にともない、就職活動に制限がかかり、就職活動(インターンシップ)に注力していた学生はオンライン面談などで早々に内定が出る一方、3月頃から本格的に頑張ろうと考えていた学生は、入口すら閉ざされた状況に陥ってしまいました。その後7月に入り採用活動は再開し始めたものの、内定獲得状況は二極化している印象を受けます。現在の3年生は過去の情報が参考にできない状況で、大きな不安を抱えながら、企業の採用活動(インターンシップ)に参加し始めています。

2021年3月決算予想では、多くの企業で大幅な減益もしくは赤字が見込まれます。企業にとっては厳しい状況下ではありますが、人材確保は企業の生命線と考え、採用数は減らさないでほしいと心より願っています。

ただ、もしかしたら、就職活動のことを気にして病んでいるのは私だけかもしれないと錯覚してしまうほど、私の研究室からよく見える大学グラウンドで課外活動に取り組んでいる学生の姿は、輝かしい笑顔であふれかえっています。

グラウンドで動いている学生たちをみているとつい動きたくなり、ランニングシューズを履いてこっそりトレーニングを始めました。予想以上に体は重いのですが、動ける幸せを感じています。学生たちは、おじさんの私にはわからなかった本当の幸せを知っていたようです。

自分の住んでいる街を散歩したりランニングしたりすることで、小さいながらも、本当の幸せを感じてみてはいかがでしょうか。

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